子ども防災体験活動
社会福祉法人中日新聞社会事業団 東日本復興支援事業
葉ノ木平震災復興記念公園にて、子ども防災体験活動を実施いたしました。
震災発生から13年が経過し、現在小学校に通う子ども達は震災を経験していません。教育現場やメディア等では震災についての伝承が行われていますが、時間の経過と共に人々の関心が薄れている事は確かです。
活動を通じ、小学生のみんなにも震災の記憶を伝えるのはもちろん、いつ何時起きるか分からない災害時の対処を体験しました。
災害食体験でまずはカセットコンロに火をつけてみましたが、これがなかなか点かない。
やっとの事で全員着火できた時は歓声が上がっていました。大人には簡単な事かもしれませんが、このような体験を通じて実際に体験していく事が大切です。
湯煎してつくってみたご飯ですが、上手く温まらずパサパサでした。でも、カレーをかけたら結構おいしかったようで「これなら食べられる!」と子ども達。そこで消防団の方が「これが毎日だったら?」と問いかけてみると、「毎日はちょっと」と言っていました。非日常を想像するのもこの体験活動の狙いの1つでした。
最後に、実際に東日本大震災の際に復旧作業にあたった、白河市議会議員で現役消防団部長の鈴木裕哉さんのお話を聞きました。熱心にメモをとる子どもの姿が印象的でした。
震災はもう起きて欲しくはありません。ですが、南海トラフ地震などは高い確率で発生が予測されています。二度と同じ悲劇を繰り返さぬよう、万が一の為に備えたいです。