居場所を失った人への緊急活動応援助成完了報告
赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン
第7回 居場所を失った人への緊急活動応援助成を活用し、2023/8/9~2024/3/31まで「居場所を失った⼈のための24時間体制緊急シェルター⽀援事業」を実施しました。
DV、虐待に悩む女性とその子ども、居場所が失われた人や経済的困難に陥り行き場を失った人を対象に、緊急的に対応できる安心安全な 24 時間体制のシェルター居場所支援活動を実施しました。他の組織ではシェルター利用までに受け入れ先の選定や煩雑な手続き、その他の事情により即時対応が困難な場面が多々あります。本事業ではそれまでの間のつなぎとしての受け入れも積極的に行いました。また、児童養護施設のショートステイが定員等で利用できない親子の受入れも行いました。
また、ハードウェア面ではセキュリティロックによる遠隔での施錠管理、安全対策として玄関ホールのオンラインカメラ設置を行いました、その他、衣類や日用品をシェルターに備え置き、着の身着のままの状態でも逃げ込む事ができる緊急時も対応が可能な状態としました。
ソフトウェア面では、オンラインを含め24 時間対応できるスタッフを配置しました。常時連絡が可能であり、関係機関との橋渡しもスムーズに行える体制となりました。また、専門スタッフが時間や対象者数、問い合わせ回数等のデータを取得し、定量的なデータとして可視化しました。数値的なニーズを示す事で、地域における緊急対応シェルターと居場所支援の重要性も認識されました。
期間中、シェルターは13回(日)の利用がありました。この回数は”多いのか””少ないのか”を私達は考える必要があります。活動の中心地である白河市だけでなく、郡山市からのシェルター利用もありました。
制度上では離婚が成立しておらず、夫婦の間柄であってもDVで苦しんでいる親子の利用があった際「こんな場所があって良かった」と涙を流しながら感謝の言葉を一生懸命伝えてくださった事を私達は忘れません。
ご寄付をいただいた皆様へのメッセージ
シェルターがいらない世の中である事が本当です。正解が無い支援活動であると思います。今回は中央共同募金会様の「赤い羽根 ポスト・コロナ(新型感染症)社会に向けた福祉活動応援キャンペーン」のご寄付を通じ、チャレンジングな取り組みが出来ました。今後も誰一人として取りこぼす事の無い支援を継続していけるよう取り組んでいきたいと思います。 本当にありがとうございました。