ふるさとしらかわ情報発信!ニラ収穫体験&ドローン!
ふるさとしらかわ情報発信エンターテインメントマーケット事業
令和2年度チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業。第四回「ニラ収穫体験&ドローン!」が行われました。
東日本大震災により、福島県は震災と原発事故という2つの大きな災害を経験しました。特に農業は原発事故の風評被害によって深刻な影響を受けましが、ふくしまの農業は生産者や地域住民の努力により復興に向け確実に前進しています。
震災から9年が経過し、人々から震災の記憶が薄れています。震災の風化を防ぎ、次世代へ教訓として受け継ぐことが大切と考え、実施する事業です。
まずは自分についてのアンケート。体験を通し、子供達自身がどう成長したか?を図る良い機会となります。
アンケートに記入した後は、Youtuber白河あるならと一緒に子ども達が配信機材の設定をしました。
続いて農場見学ツアー。白河市表郷の広大な農場を見学。スーパーに売っているところしかなかったニラが、どのように育っているのかを知りました。
続いて収穫体験&ドローン体験です。生産者の吾妻さんはDJI認定のドローン技師。広い農場に農薬を散布する作業はとても大変なものでしたが、最新の技術を駆使して効率よく作業されています。地域の農業従事者も高齢化が進み、農薬散布は課題となっていました。今では吾妻さんが一手に引き受けているそうです。吾妻さんのドローン操縦を見た子ども達は「凄い凄い」と大騒ぎでした。子ども達には安全のため小型ドローンを体験してもらいました。
最後にみんなで生産者さん(吾妻さん親子)の講話を聞きました。震災の際は吾妻さんの農場も大きな影響を受けたそうです。特に葉物であるニラは深刻でした。「福島のものだから買わない」この一言で全て片付けられてしまう。吾妻さん親子はそんな経験をしました。それでも土壌の改良や、放射性物質の検査の徹底を続けたところ、首都圏の事業者から認められこれまで以上の取引のオファーを貰ったそうです。吾妻さんからは「どんなに苦しい状況になっても、諦めず一生懸命努力すれば、必ず認めてくれる人はいる。みんなも頑張ろう!」と温かいメッセージをいただき、講話を終えました。
今回の体験を通し、写真では伝わらない感触や匂いなどを子ども達自身が感じてくれたのではないかと思います。